2006-04-04
九州一周の旅③
九州一周の旅②はこちら
3/28(火)晴れのち曇り
8:50 香川県高松港着 → 10:00 イサムノグチ庭園美術館 → 13:00 四国村
→ 16:00 香川県庁舎 → 19:00 ぽっかぽっかの湯 → 1:00 ガスト
昨日からの徹夜走りで、ようやく高松に辿り着きました。
高松港はサンポート高松を始め、ウォーターフロントの再開発により、かなり綺麗な町でした。
そんな余韻に浸る間も無く、さっそくイサムノグチ庭園美術館へ向かいます。
(イサムノグチ庭園美術館には往復はがきでの申し込みが必要です。)
高松市奥にはなんとも奇妙な岩山が聳えます。
標高293mの屋島です。
源平の古戦場としても有名な屋島は、荒波に立ち向かう船のように頂部を突き出し、
その姿は勇ましく、気品溢れる街のシンボルとして存在します。
屋島のさらに奥へ行った所に、牟礼(むれ)町があります。
牟礼町は庵治(あじ)石の名産地で、庵治石はきめ細かい光沢が特徴の高級石です。
この地に世界的彫刻家 イサムノグチ氏のアトリエと住居があります。
そのアトリエに、イサム氏自身がデザインした彫刻庭園が広がるのです。
そして、なんとかイサムノグチ庭園美術館定刻に間に合いました。
ほんとぎりぎりです。ぎりぎり・・・(; ̄ー ̄A
昨日からの爆走で、入館前からひどく疲れきっています・・・。
著作権はすべてニューヨーク・イサムノグチ財団にある為、写真撮影は禁止されているらしい・・・です。
係りの人に案内され、最初に向かったのが野外作業場。
土蔵が二つ並び、その周辺に彫刻作品が無造作ともとれるくらい無数に配置されています。
この一つ一つすべて、イサム氏自身で配置されているのです。
石というものは、ほんと不思議なもので、あたかも生き物のように命を感じます。
意志の込められた彫刻の前では、ただただ息をのむばかり。。
時を刻み続けてきた彫刻と対峙して、それはまるで時が止まったかのよう。。
土蔵の中に、代表作『エナジーボイド』は存在します。
なんだか一番居心地が良さそうです。
野外作業場の見学の後は、彫刻庭園、イサム家と続きました。
遠く、岩峰屋島を望む石のメッカ牟礼町に、
イサム氏の息吹である彫刻たちが静かに時を刻み続けます。
イサムノグチ庭園見学を無事終えると、一気に疲れが出てきましたが、まだまだこれからです。
さくさく行きます。
続いては観光の名所『四国村』です。

かずら橋
平家落人の地 祖谷に架かるかずら橋を模して作られたのが、この橋です。
ここから四国村へ入ります。
四国村とは、日本の古民家が展示してある博物館のようなものです。
中には、安藤忠雄氏設計の四国村ギャラリーもあるんです。
(私も中に入って初めて知りました。)
四国村ギャラリーにはバルコニーも設計されており、ここから眺める高松市街の展望はかなりいいです。

四国村ギャラリー庭園からの眺め。
写真ですが、
ゴミがいささか
入りすぎてしまったようです。
処理してなくてすいません。。
過酷な状況下でこそ、
いかに平常でいられるか、
ゴミをいれずにうまく扱えるか、
ここらへんのゴミを入れてしまう
詰めの甘さが、
私に足りないもののようです。。
四国村を出る頃、辺りは天気が急変し、暴風雨となりました。
まあ、いきなりだったので、やがてやむだろうと高をくくり、さくさく進みます。
次は、言わずと知れた香川県庁舎です。
香川県庁舎

香川県庁舎東館は1958年、丹下健三氏によって設計されました。
その外観デザインは繊細さと優美さを極限まで追求して表現されており、
半世紀経つ今も日本を代表する名建築です。
やはり五重塔などに見られる重層建築は日本の心でしょうか。美しい。
東館には、丸亀市出身の猪熊弦一郎氏の壁画、
本館には、イサムノグチ氏の彫刻『アーケイック』があります。
アーケイック
天気はなんとか治まりましたが、きのうからの徹夜走りで疲れきっていたので、
今夜はファミレスにお邪魔することにしました。
3/29(水)晴れ
6:00 高松市ファミレス出発 → 9:00 東山魁夷美術館 → 11:00 猪熊弦一郎美術館
→ 22:00 愛媛県西条市精米所
昨日のファミレスで休憩中に、色々進展がありまして、
下関の友人から下関で会おうという連絡が入り、一路下関へ向かうことになったのですが、
友人は31日の昼には東京に発つらしく、会うなら31日の昼前でなければいけません。
ちなみに今日は29日現時点で、高松市にいます。
これ、絶対間に合うはず無いのですが、若気の至りでしょうか、
一言「OK!」で返事をしてしましました。
何とまあ、馬鹿と言いましょうか。。とほほ・・・
そんなバックグラウンドを背負いながら、出発です。
東山魁夷せとうち美術館

瀬戸大橋の袂の、広い整備された公園内に、東山魁夷せとうち美術館はあります。
魁夷と書いて『かいい』と読みます。
瀬戸内海の見渡せる、非常に気持ちの良い敷地に、ぽつんと小さく佇む2階建ての美術館。
日本画家の東山魁夷氏は生活拠点を転々としながら、
その活動を続けました。
瀬戸大橋の袂である香川県坂出市は魁夷氏の祖父の故郷です。
そのゆかりである地に、東山魁夷せとうち美術館はあります。
東山魁夷氏の画風は、
日本人なら誰でもが思い描くような、静かな風景。
しかしその一枚一枚には、「こんな風景があったのか」
と感嘆するまでに美しくも優しい色彩で包み込まれます。
山地を描いた風景画には思わず引き込まれます。
そんな風景画を引き込んだ建築が、
谷口吉生氏設計による、この東山魁夷美術館です。
無限にも広がりそうな魁夷氏の作品を、
このコンパクトな建築で抑えました。
エントランス部の大きな壁面で眺望は遮断され、
東山魁夷作品を鑑賞し終えて、
初めて瀬戸内海の大きな眺望と出会うのです。
未開人のさきがけ、東山魁夷氏の作品は
瀬戸大橋を望む袂に位置します。
東山魁夷せとうち美術館
続いて丸亀市に向かいました。
丸亀市には、またまた谷口吉生氏設計の美術館があります。
猪熊弦一郎現代美術館です。
丸亀駅を降りてすぐ、駅前広場に大きく口を開いた巨大建築が、美術館です。
(といってもチャリで行きましたが・・・)
丸亀市出身の猪熊弦一郎氏の作品を展示した現代美術館です。

猪熊弦一郎現代美術館
ここは常設展示室でしたら、写真撮影はOKのようです。
こういう心遣いは、建築マニアにはありがたいです。
エントランスからすぐ待ち構えているのが、この空間。
外観写真はありませんが、がっぽり大きく開けたエントランス口から一変して、
この神聖とも取れる、静謐な三層吹き抜けの空間。
この情景を駅前で表現できるとは・・・
ただちょっと気になったのが駅前から流れてくる動線です。
この美術館のがっぽり開いた口に注目が注がれ、人が流れてくるとは思うのですが
この口で視線は途絶えてしまって、その先に注がれない。。
とは言っても、美術館には図書館も付属しているので、
これはこれで意図されているものなのかもしれません。
そんな事をささやきながら、さくさく進みます。
さてここからですが、今日中には広島に渡りたいです。
どう渡るか・・・
岡山県と香川県は、瀬戸大橋で繋がれています。
そして反対の広島県と愛媛県は、しまなみ海道で繋がれているのです。
しまなみ海道・・・・そそる橋ですね~。
しかもこのしまなみ海道は、
歩行者&自転車も通行できる、なんとも親切かつ逞しい橋なんです。
生活を支えてこその橋。
これは行くしかありません!!
志半ばで暗闇に包まれ、寒さのあまり、精米小屋で泊まりました・・・とほほ
29日現在、愛媛県・・・
3/28(火)晴れのち曇り
8:50 香川県高松港着 → 10:00 イサムノグチ庭園美術館 → 13:00 四国村
→ 16:00 香川県庁舎 → 19:00 ぽっかぽっかの湯 → 1:00 ガスト
昨日からの徹夜走りで、ようやく高松に辿り着きました。
高松港はサンポート高松を始め、ウォーターフロントの再開発により、かなり綺麗な町でした。
そんな余韻に浸る間も無く、さっそくイサムノグチ庭園美術館へ向かいます。
(イサムノグチ庭園美術館には往復はがきでの申し込みが必要です。)
高松市奥にはなんとも奇妙な岩山が聳えます。
標高293mの屋島です。
源平の古戦場としても有名な屋島は、荒波に立ち向かう船のように頂部を突き出し、
その姿は勇ましく、気品溢れる街のシンボルとして存在します。
屋島のさらに奥へ行った所に、牟礼(むれ)町があります。
牟礼町は庵治(あじ)石の名産地で、庵治石はきめ細かい光沢が特徴の高級石です。
この地に世界的彫刻家 イサムノグチ氏のアトリエと住居があります。
そのアトリエに、イサム氏自身がデザインした彫刻庭園が広がるのです。
そして、なんとかイサムノグチ庭園美術館定刻に間に合いました。
ほんとぎりぎりです。ぎりぎり・・・(; ̄ー ̄A
昨日からの爆走で、入館前からひどく疲れきっています・・・。
著作権はすべてニューヨーク・イサムノグチ財団にある為、写真撮影は禁止されているらしい・・・です。
係りの人に案内され、最初に向かったのが野外作業場。
土蔵が二つ並び、その周辺に彫刻作品が無造作ともとれるくらい無数に配置されています。
この一つ一つすべて、イサム氏自身で配置されているのです。
石というものは、ほんと不思議なもので、あたかも生き物のように命を感じます。
意志の込められた彫刻の前では、ただただ息をのむばかり。。
時を刻み続けてきた彫刻と対峙して、それはまるで時が止まったかのよう。。
土蔵の中に、代表作『エナジーボイド』は存在します。
なんだか一番居心地が良さそうです。
野外作業場の見学の後は、彫刻庭園、イサム家と続きました。
遠く、岩峰屋島を望む石のメッカ牟礼町に、
イサム氏の息吹である彫刻たちが静かに時を刻み続けます。
イサムノグチ庭園見学を無事終えると、一気に疲れが出てきましたが、まだまだこれからです。
さくさく行きます。
続いては観光の名所『四国村』です。

かずら橋
平家落人の地 祖谷に架かるかずら橋を模して作られたのが、この橋です。
ここから四国村へ入ります。
四国村とは、日本の古民家が展示してある博物館のようなものです。
中には、安藤忠雄氏設計の四国村ギャラリーもあるんです。
(私も中に入って初めて知りました。)
四国村ギャラリーにはバルコニーも設計されており、ここから眺める高松市街の展望はかなりいいです。

四国村ギャラリー庭園からの眺め。
写真ですが、
ゴミがいささか
入りすぎてしまったようです。
処理してなくてすいません。。
過酷な状況下でこそ、
いかに平常でいられるか、
ゴミをいれずにうまく扱えるか、
ここらへんのゴミを入れてしまう
詰めの甘さが、
私に足りないもののようです。。
四国村を出る頃、辺りは天気が急変し、暴風雨となりました。
まあ、いきなりだったので、やがてやむだろうと高をくくり、さくさく進みます。
次は、言わずと知れた香川県庁舎です。
香川県庁舎


その外観デザインは繊細さと優美さを極限まで追求して表現されており、
半世紀経つ今も日本を代表する名建築です。
やはり五重塔などに見られる重層建築は日本の心でしょうか。美しい。
東館には、丸亀市出身の猪熊弦一郎氏の壁画、
本館には、イサムノグチ氏の彫刻『アーケイック』があります。
アーケイック
天気はなんとか治まりましたが、きのうからの徹夜走りで疲れきっていたので、
今夜はファミレスにお邪魔することにしました。
3/29(水)晴れ
6:00 高松市ファミレス出発 → 9:00 東山魁夷美術館 → 11:00 猪熊弦一郎美術館
→ 22:00 愛媛県西条市精米所
昨日のファミレスで休憩中に、色々進展がありまして、
下関の友人から下関で会おうという連絡が入り、一路下関へ向かうことになったのですが、
友人は31日の昼には東京に発つらしく、会うなら31日の昼前でなければいけません。
ちなみに今日は29日現時点で、高松市にいます。
これ、絶対間に合うはず無いのですが、若気の至りでしょうか、
一言「OK!」で返事をしてしましました。
何とまあ、馬鹿と言いましょうか。。とほほ・・・
そんなバックグラウンドを背負いながら、出発です。
東山魁夷せとうち美術館

瀬戸大橋の袂の、広い整備された公園内に、東山魁夷せとうち美術館はあります。
魁夷と書いて『かいい』と読みます。
瀬戸内海の見渡せる、非常に気持ちの良い敷地に、ぽつんと小さく佇む2階建ての美術館。



日本画家の東山魁夷氏は生活拠点を転々としながら、
その活動を続けました。
瀬戸大橋の袂である香川県坂出市は魁夷氏の祖父の故郷です。
そのゆかりである地に、東山魁夷せとうち美術館はあります。
東山魁夷氏の画風は、
日本人なら誰でもが思い描くような、静かな風景。
しかしその一枚一枚には、「こんな風景があったのか」
と感嘆するまでに美しくも優しい色彩で包み込まれます。
山地を描いた風景画には思わず引き込まれます。
そんな風景画を引き込んだ建築が、
谷口吉生氏設計による、この東山魁夷美術館です。
無限にも広がりそうな魁夷氏の作品を、
このコンパクトな建築で抑えました。
エントランス部の大きな壁面で眺望は遮断され、
東山魁夷作品を鑑賞し終えて、
初めて瀬戸内海の大きな眺望と出会うのです。
未開人のさきがけ、東山魁夷氏の作品は
瀬戸大橋を望む袂に位置します。
東山魁夷せとうち美術館
続いて丸亀市に向かいました。
丸亀市には、またまた谷口吉生氏設計の美術館があります。
猪熊弦一郎現代美術館です。
丸亀駅を降りてすぐ、駅前広場に大きく口を開いた巨大建築が、美術館です。
(といってもチャリで行きましたが・・・)
丸亀市出身の猪熊弦一郎氏の作品を展示した現代美術館です。

猪熊弦一郎現代美術館
ここは常設展示室でしたら、写真撮影はOKのようです。
こういう心遣いは、建築マニアにはありがたいです。
エントランスからすぐ待ち構えているのが、この空間。
外観写真はありませんが、がっぽり大きく開けたエントランス口から一変して、
この神聖とも取れる、静謐な三層吹き抜けの空間。
この情景を駅前で表現できるとは・・・
ただちょっと気になったのが駅前から流れてくる動線です。
この美術館のがっぽり開いた口に注目が注がれ、人が流れてくるとは思うのですが
この口で視線は途絶えてしまって、その先に注がれない。。
とは言っても、美術館には図書館も付属しているので、
これはこれで意図されているものなのかもしれません。
そんな事をささやきながら、さくさく進みます。
さてここからですが、今日中には広島に渡りたいです。
どう渡るか・・・
岡山県と香川県は、瀬戸大橋で繋がれています。
そして反対の広島県と愛媛県は、しまなみ海道で繋がれているのです。
しまなみ海道・・・・そそる橋ですね~。
しかもこのしまなみ海道は、
歩行者&自転車も通行できる、なんとも親切かつ逞しい橋なんです。
生活を支えてこその橋。
これは行くしかありません!!
志半ばで暗闇に包まれ、寒さのあまり、精米小屋で泊まりました・・・とほほ
29日現在、愛媛県・・・
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