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2006-11-28

京都紅葉06

06/11/23(木)~11/28(火) →VISTAⅡ号

去年に引き続き、今年もやってきました『京都紅葉の旅』。
この時期、大学は学祭期間。
・・それは長期休暇を意味します。
さらにこの時期はちょうど京都の紅葉の時期と重なる時期・・。
もはやそこに迷いなし。


って事で去年から始まっているのですが、京都の中で最も好きなのが西芳寺。
通称『苔寺』。
ここは完全予約制で、一週間前申し込み葉書必着ですが、
その分、人で込み合う京都の中で比較的落ち着いて紅葉を楽しめるとあって、
京都へ来る度に、ほぼ苔寺は予約して行きます。


京都の庭を撮影する時は、天気の良い晴れた時よりも、曇り気味の日や、
苔むす感じを演出したいので小雨の降る日などが最も適していますが、
京都の庭は、ほぼすべての場所で、三脚の使用が禁止されている為、
突き詰めれば満足のいく写真は取れません。
しかしながらそれ以上に、京の庭の織り成す四季折々の風景が鮮やかであるがゆえ、
惹きつけてやみません。



11/23(木)曇りのち雨
19:00 東京出発 → 23:00 湘南
神奈川入った辺りから大雨・・・
出発早々帰りたくなる・・・。

とりあえずこれ以上走り続けたら、立ち直れなくなるだろうと、廃屋工場にて寝る。



11/24(金)曇りのち晴れ
7:00 湘南出発 → 11:30 箱根 →静岡県清水町柿田川 → 15:00 富士市
→ 21:00 島田市 → 22:00 金谷峠 →22:30 小夜の中山


何とか雨はやみ、旅もぼちぼち軌道に乗り出す。
途中、富士山の湧き水で有名な柿田川へ向かい、鮎の大群を見ました。


柿田川 国道一号沿いにある柿田川湧出群。
 この井戸みたいな所から噴出します。

柿田川の湧出口

柿田川 これは凄いです。
 鮎の大群が湧出口に向かって泳ぐのです。

鮎の大群



11/25(土)晴れのち曇り
8:00 出発 → 8:30 資生堂アートハウス → 12:00 浜松
→ 14:00 愛知県豊橋市 極楽湯→ 21:00 名古屋 → 22:30 蟹江公園


掛川にて谷口吉生氏設計の資生堂アートハウス向かうも、まだ開館前。。。
諦めて出発する。


11/26(日)曇りのち雨
7:00 出発 → 11:40 三重県亀山市 → 15:00 滋賀県大津市
→ 18:00 京都駅 →21:00 西京極運動公園


滋賀に入ってからまたも雨・・・
しかも結構しつこい雨量・・・。

この雨には耐えられん!!と判断。
京都散策は明日のみにして、明日の夜行バスで帰る事を急遽決断する。

京都市内は、なかなか野宿できる場所が無いんですよね~。


11/27(月)曇り時々雨
10:00 西芳寺 → 13:00 無隣庵 → 14:00 何千時
→ 17:00桂温泉仁左衛門の湯 →22:50 京都駅 夜行バス


何とか雨は持ち堪えてくれたようです。
しかし予断を許さないどんよりとした天気・・・。

そんな心配はさておき、早速苔寺です。

苔寺の庭は夢窓国師の代表作。
(夢窓疎石は鎌倉の瑞泉寺、塩山の恵林寺、京都の等持院、天龍寺などが有名)

瑞泉寺 夢窓疎石作庭の瑞泉寺。
 あの洞穴で修行したのでしょうか。

鎌倉の瑞泉寺

苔寺ですが、上下二段に分かれ、上段は枯山水庭園、下段は黄金池を中心にした池泉回遊式庭園。
庭園は下段、回遊式庭園から始まります。
池は心字池とも呼ばれ、その周りを120種の苔に覆われているのです。

な、なんと昨日の雨により、苔の輝きは最高潮!!!
最も美しい日に巡り合う事が出来ました。

苔寺
西芳寺の前庭の紅葉

飛び石 飛び石から、苔寺の演出は始まる。
 小刻みに振り分けられた飛び石に、紅葉が舞う。

飛び石

苔上の紅葉 苔と紅葉のコントラスト。
 筆舌しがたい美しさがある。

苔上の紅葉

夜泊石 池を大海原に例え、
 石を海に浮かぶ島々として
 構想する。
 島は人々の心休まる
 オアシスでしょうか。

夜泊石

苔橋 何とも誘われる橋ですが、中には入れません。。
苔に覆われた橋

苔上の紅葉 少々落ち葉が多かったですかね・・
紅葉散る

苔寺 この苔むす感じがなんとも絶妙。
 晴れた日には池が全面反射鏡のように景色を照らすのですが、
 雨の日の静謐な感じもたまりません。



池を様々な高さから眺め、一つとして同じ視線は無く、見るものすべて新鮮な世界を作り出す。
すべて視線は池の中心に注がれます。
もう圧倒されます。


庭園上段は雰囲気ががらりと変わる日本最古の枯山水。
三段の石組みから成り、滝が流れている様が窺えます。
この空間構成に、凡人の入る余地はありません。まさに絶妙・・・。


私はいつもこの庭園と対峙する時、夢窓疎石という人物像を思い描きます。

一体いかなる人物なのか・・・
夢窓国師の描いた世界観とは・・・

考えれば考えるほど深まります。
私の想像力は到底及びません。



後は、無隣庵と南禅寺へ行きました。

無隣庵 苔寺とは一変して、ここは芝生。
 手入れがしやすいが、景観が明るさを増し落ち着かなく成る為、
 京庭としては非常に難しくなる要素ですが、
 借景を取り入れ、高低差の少ない中にも川の流れで一辺倒な景色に変化をつけ、
 絶妙なバランスで成り立っています。

無隣庵

南禅寺 南禅寺
南禅寺方丈庭園
 小さな庭園ですが、鶴池、亀池が綺麗な庭園です。
 回遊式のレベルがピークに達する部分からの眺めは圧巻です。




とこんな感じでした。




京都は素晴らしいです。
いつ行っても素晴らしいです。
雨がぱらつく天気でしたが、最も紅葉に美しさを添えた時期に出会えたと思います。
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自己紹介

アリ

Author:アリ
都内にて建設業に携わる。
建築巡礼からいつしか風景へと・・・
経費削減の為、自転車で移動

カメラ:canon EOS40D
チャリ:KHS F20-RAC

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ブログ創設:07/11/09

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