2008-02-23
丸ノ内建築


新丸ノ内ビル
設計:三菱地所設計
東京駅丸ノ内口の両翼に構えるのが、丸ビルと新丸ビル。
写真は2007年竣工の新丸ノ内ビル。
東京駅丸ノ内口付近は、明治時代には一面の原っぱでした。
大正時代に入り、赤レンガ事務所が立ち並ぶようになります。
そして東京駅開通とともに、東京海上ビルや丸ビルを始め、オフィスビル街へと発展していきました。
その後、高度経済成長期に入り、建設ラッシュも本格化します。
老朽化した赤レンガ建物は新しく生まれ変わり、
2002年、丸ビルは新しい丸ビルへ・・
新丸ビルは新しい新丸ビルへと変貌を遂げました。(ややこしい・・)
丸ビルは、当時の丸ノ内口近辺の面影から、低層部と、そこから伸びるセットバックした上層部とに隔て、
視覚的にも軽快さを与えながら、丸ノ内のシンボル建築として聳えます。
新丸ビルの後ろには、鮮やかな赤が際立つ、東京海上日動ビルがあります。
この建物も歴史的建築でして、日本で始めて高さ100mを超える建築として設計されていたのです。
当初は130mで設計を組まれていましたが、
前例が無いとの事で最終的に99mへと妥協されました。

遠くから眺めれば、鮮やかな赤レンガタイルの色彩が目に留まり、
近くで寄って眺めれば、構造体の外壁が影を生み出し、
それはまた彫りの深い美男子のようないでたちで、
見ていて飽きません。
まさに名作です。
東京海上日動ビル
丸ノ内建築ではありませんが、皇居をぐるっと回る内堀通りにも名建築は存在します。
竹橋にあるパレスサイドビルです。

ファサードは単なる連続窓なのですが、単調になりがちなテクスチャーに、
何と雨樋(あまどい)を取り付けることによって、ルネサンス建築のように
味わい深い、格調高い建築へと印象を与えます。
水平ルーバーの落とす影が、時間とともに表情を移り変えます。
パレスサイドビル

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