2008-07-28
八ヶ岳
時は去年の10月・・・
山梨県と長野県にまたがる八ヶ岳の主峰<赤岳>に登頂しましたが、
大雨の中の登山であった為、一眼レフを持って行ったにも関わらず、
奇跡的にも、写真を一枚も撮りませんでしたΣ( ̄ロ ̄lll)
何も残らない記録・・・
ということでリベンジしてきました。
とにかく雨降らないことを祈りながら・・・
08/07/26(土)
5:30 美濃戸山荘登山口出発 → 7:00 赤岳鉱泉 → 8:30 硫黄岳
→ 10:00 横岳 → 12:00 地蔵ノ頭 → 14:00 美濃戸山荘口到着
八ヶ岳は、山梨県と長野県に主稜線がのびる山脈です。
日本の屋根といえば、北・中央・南アルプス(飛騨・木曽・明石山脈)で、
ここ八ヶ岳は、アルプスの呼称こそ与えられていません。。
しかしながら、3000m級に匹敵する山々が連なり、
コンパクトなエリアにまとまっており、短期間で縦走も可能なことから、
首都圏からの登山者を中心に非常に人気のある山脈です。
前回は、山梨県の美濃戸山荘口から赤岳(2899m)をピストンして終わりましたが、
今回は南八ヶ岳をぐるっと周回するコース。
硫黄岳(2760m)、横岳(2829m)を縦走します。
目的は、横岳<日ノ岳>から眺める赤岳の稜線。
これが美しい。
さあ、まずは美濃戸山荘口から北沢コースを登ります。
美濃戸山荘からは、北沢・南沢ルートに分かれます。
北沢は赤岳鉱泉へ、南沢は行者小屋へ向かいます。
どちらかと言えば、南沢ルートのほうがメジャーでしょうか。
どちらも沢沿いのルートとなり、増水時には注意が必要です。

朝から曇り空のため、樹林帯は真っ暗。
見えるであろう横岳の姿もガスに包まれ、何も見えません。。
今シーズン初の登山もあってか、赤岳鉱泉から赤岩ノ頭までのつづら折の道は、
相当、足に応えました・・・(@Д@;
登っては立ち止まり、立ち止まっては登るの繰り返し・・・
汗もだらだら。
森林限界点の赤岩ノ頭についても辺りはガスの中・・・
硫黄岳の姿も見えません。
とその瞬間、一瞬ではありますが雲の切れ間から太陽が差し込み、
硫黄岳の姿を捕らえる事ができました。
岩礫の硫黄岳頂上へ通じる稜線が、まるで誘うかのように、
すっ、と目の前に現れました。

雲をまとう硫黄岳
つかの間の太陽の光も、すぐにガスに包まれ、辺りは真っ白な世界へと・・・
硫黄岳には爆裂火口というなんとも強烈なネーミングの断崖絶壁の火口があるのですが、
ガスの中、高度感もなく、まったく何も見えない状態・・・
仕方なく、硫黄岳を南下し、横岳へ。
横岳は、南北に連なる岩峰の総称です。
そして、横岳の主峰<奥の院>でようやく雲が切れ始めました。

大同心
写真の真ん中に位置する岩峰は大同心(だいどうしん)です。
横岳<奥の院>の西壁にひときわ切り立って見える岩峰です。
左端に見えるのが小同心。
同心とは、江戸幕府の配下で警務を担当した役人のことをさします。
八ヶ岳の大同心、小同心も横岳の守り役として名づけられたのかもしれません。
なんとも興味深い名前ですよね。


大同心の直下に三人組みのパーティが小さく見えます。
奥の院から眺める大同心はあまりにも雄大で、高潔なまでのその雄姿に心打たれ、
時間を経つのも忘れながらシャッターを切り続けました。
この辺りからだいぶ、雲も少なくなり、時折太陽の光が眩しく照りつけるようになりました。
そして周りの風景も開けて見えるように・・・。
おお~!!
やっぱ登山はこれがあるからやめられないのですね。。

横岳から、野辺山、清里方面を望む
横岳周辺には多くの高山植物が咲き乱れます。

左からコマクサ、チシマキギョウ、タカネツメクサ
高山植物の女王コマクサは今までの山行の中でも、
ここまで群生で咲いているのは見たことが無い程咲いています。
さっ、ここまで来たら次はいよいよ主峰赤岳へ通じる稜線を撮られることです。
奥の院から眺めたときは、赤岳はいまだ雲のベールに包まれた状態。

横岳<奥の院>から赤岳稜線を望む
ちょうど真ん中の雲の中に、赤岳が聳えます。

無名峰から三叉峰、石尊峰の岩稜を望む
やがて八ヶ岳主峰の赤岳に掛かっていた雲も、ようやく流れていきました。
そして異様なまでに赤褐色の岩肌が浮かび上がります。


日ノ岳から赤岳稜線を望む
横岳の最南端に位置する日ノ岳から赤岳を望むその稜線はまさに秀逸。
盟主と呼ぶにまさに相応しい壮観。
稜線中央下に、ろうそく岩のような高さ10mほどの岩塔、二十三夜峰(にじゅうさんやほう)が見えます。
二十三夜峰の名の由来は、
古き時代、人々が夜を徹して赤岳を目指し、そしてこの二十三夜峰のもとで月に願いを託したところから、名付けられたと言います。
前回、初めて赤岳に登ったときはまさかこんな景色が広がっていたとは想像もできませんでしたが、
ここまで美しく、魅了してやまない風景だったとは、まさに驚きです。
快晴のときは、この左手側に富士山も見えるようです。
ここから赤岳をピストンしようか迷いましたが、
脚力に若干の疲れを感じ、前回赤岳には登ったので、
今回は、地蔵ノ頭から行者小屋経由で、下山することにしました。

赤岳天望荘へ物資を運ぶヘリ
朝方は天気が崩れるのか心配でしたが、
結果として天気に恵まれ、最高の景色に出会えることができたので、
非常に満足しています。
ちなみに、この時期はアブが大量発生します。
行かれる方はどうぞご注意を。
山梨県と長野県にまたがる八ヶ岳の主峰<赤岳>に登頂しましたが、
大雨の中の登山であった為、一眼レフを持って行ったにも関わらず、
奇跡的にも、写真を一枚も撮りませんでしたΣ( ̄ロ ̄lll)
何も残らない記録・・・
ということでリベンジしてきました。
とにかく雨降らないことを祈りながら・・・
08/07/26(土)
5:30 美濃戸山荘登山口出発 → 7:00 赤岳鉱泉 → 8:30 硫黄岳
→ 10:00 横岳 → 12:00 地蔵ノ頭 → 14:00 美濃戸山荘口到着
八ヶ岳は、山梨県と長野県に主稜線がのびる山脈です。
日本の屋根といえば、北・中央・南アルプス(飛騨・木曽・明石山脈)で、
ここ八ヶ岳は、アルプスの呼称こそ与えられていません。。
しかしながら、3000m級に匹敵する山々が連なり、
コンパクトなエリアにまとまっており、短期間で縦走も可能なことから、
首都圏からの登山者を中心に非常に人気のある山脈です。
前回は、山梨県の美濃戸山荘口から赤岳(2899m)をピストンして終わりましたが、
今回は南八ヶ岳をぐるっと周回するコース。
硫黄岳(2760m)、横岳(2829m)を縦走します。
目的は、横岳<日ノ岳>から眺める赤岳の稜線。
これが美しい。
さあ、まずは美濃戸山荘口から北沢コースを登ります。
美濃戸山荘からは、北沢・南沢ルートに分かれます。
北沢は赤岳鉱泉へ、南沢は行者小屋へ向かいます。
どちらかと言えば、南沢ルートのほうがメジャーでしょうか。
どちらも沢沿いのルートとなり、増水時には注意が必要です。


朝から曇り空のため、樹林帯は真っ暗。
見えるであろう横岳の姿もガスに包まれ、何も見えません。。
今シーズン初の登山もあってか、赤岳鉱泉から赤岩ノ頭までのつづら折の道は、
相当、足に応えました・・・(@Д@;
登っては立ち止まり、立ち止まっては登るの繰り返し・・・
汗もだらだら。
森林限界点の赤岩ノ頭についても辺りはガスの中・・・
硫黄岳の姿も見えません。
とその瞬間、一瞬ではありますが雲の切れ間から太陽が差し込み、
硫黄岳の姿を捕らえる事ができました。
岩礫の硫黄岳頂上へ通じる稜線が、まるで誘うかのように、
すっ、と目の前に現れました。

雲をまとう硫黄岳
つかの間の太陽の光も、すぐにガスに包まれ、辺りは真っ白な世界へと・・・
硫黄岳には爆裂火口というなんとも強烈なネーミングの断崖絶壁の火口があるのですが、
ガスの中、高度感もなく、まったく何も見えない状態・・・
仕方なく、硫黄岳を南下し、横岳へ。
横岳は、南北に連なる岩峰の総称です。
そして、横岳の主峰<奥の院>でようやく雲が切れ始めました。

大同心
写真の真ん中に位置する岩峰は大同心(だいどうしん)です。
横岳<奥の院>の西壁にひときわ切り立って見える岩峰です。
左端に見えるのが小同心。
同心とは、江戸幕府の配下で警務を担当した役人のことをさします。
八ヶ岳の大同心、小同心も横岳の守り役として名づけられたのかもしれません。
なんとも興味深い名前ですよね。


大同心の直下に三人組みのパーティが小さく見えます。
奥の院から眺める大同心はあまりにも雄大で、高潔なまでのその雄姿に心打たれ、
時間を経つのも忘れながらシャッターを切り続けました。
この辺りからだいぶ、雲も少なくなり、時折太陽の光が眩しく照りつけるようになりました。
そして周りの風景も開けて見えるように・・・。
おお~!!
やっぱ登山はこれがあるからやめられないのですね。。


横岳から、野辺山、清里方面を望む
横岳周辺には多くの高山植物が咲き乱れます。



左からコマクサ、チシマキギョウ、タカネツメクサ
高山植物の女王コマクサは今までの山行の中でも、
ここまで群生で咲いているのは見たことが無い程咲いています。
さっ、ここまで来たら次はいよいよ主峰赤岳へ通じる稜線を撮られることです。
奥の院から眺めたときは、赤岳はいまだ雲のベールに包まれた状態。

横岳<奥の院>から赤岳稜線を望む
ちょうど真ん中の雲の中に、赤岳が聳えます。

無名峰から三叉峰、石尊峰の岩稜を望む
やがて八ヶ岳主峰の赤岳に掛かっていた雲も、ようやく流れていきました。
そして異様なまでに赤褐色の岩肌が浮かび上がります。


日ノ岳から赤岳稜線を望む
横岳の最南端に位置する日ノ岳から赤岳を望むその稜線はまさに秀逸。
盟主と呼ぶにまさに相応しい壮観。
稜線中央下に、ろうそく岩のような高さ10mほどの岩塔、二十三夜峰(にじゅうさんやほう)が見えます。
二十三夜峰の名の由来は、
古き時代、人々が夜を徹して赤岳を目指し、そしてこの二十三夜峰のもとで月に願いを託したところから、名付けられたと言います。
前回、初めて赤岳に登ったときはまさかこんな景色が広がっていたとは想像もできませんでしたが、
ここまで美しく、魅了してやまない風景だったとは、まさに驚きです。
快晴のときは、この左手側に富士山も見えるようです。
ここから赤岳をピストンしようか迷いましたが、
脚力に若干の疲れを感じ、前回赤岳には登ったので、
今回は、地蔵ノ頭から行者小屋経由で、下山することにしました。

赤岳天望荘へ物資を運ぶヘリ
朝方は天気が崩れるのか心配でしたが、
結果として天気に恵まれ、最高の景色に出会えることができたので、
非常に満足しています。
ちなみに、この時期はアブが大量発生します。
行かれる方はどうぞご注意を。
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